japan2020 人工知能と日本再考→再興

不易流行---変わらない真理と変わるトレンド

AI

東京オリンピックで自動運転をスタートさせよう!

2020年、東京オリンピックがお台場を中心に開催される。 オリンピックは言わずと知れた世界的なイベントだ。その世界的イベントで自動運転を本格的にスタートさせるべきだ。 自動車メーカーや部品メーカーなど、幅広く参加者を募り、オリンピック会場周辺を…

日本各地で実証実験をしよう!

日本経済は自動車産業に依存している。そして、地域経済も地元の自動車産業に依存している。 仮に、愛知からトヨタが、埼玉からホンダが、神奈川から日産が、広島からマツダが、いなくなったとしたら、地元経済の損失は測りし得ない。 地元経済を守るため、…

自動車産業が半導体産業の轍を踏まないことを願う

湯之上隆氏の「日本型モノづくりの敗北 零戦・半導体・テレビ」(文春新書)を読んだ。大変、勉強になった。 1980年代に世界一の座にあった日本の半導体産業が、1990年代に韓国のサムソン電子に負けた敗因は、変わることが出来ない日本企業の体質だ…

バイドゥ(百度)が自動運転に参入

バイドウ(百度)は中国のグーグルと言われる中国最大手の検索サイト運営会社だ。ちなみに、中国は市場が大きいので、バイドゥは全世界的に見ても、グーグルについで第二位の検索大手だ。 そのバイドゥが自動運転に参入するという。中国のグーグルと言われて…

自動運転で日本の産業構造を変換しよう

昨日、日本の時価総額トップ・テンを見た。本日はアメリカの時価総額トップ・テンを見てみたい。(2014年6月末) 1位 アップル 2位 エクソン・モービル(石油) 3位 グーグル 4位 マイクロソフト 5位 バークシャ・ハサウェイ(投資会社) 6位 ジョンソ…

日産の英断に拍手を送りたい

日産の自動運転のイメージ 日産のゴーン社長は自動運転車の販売計画を表明した。 3段階での投入を計画している。 まず、2016年に混雑した高速道路において自動でハンドルやアクセルなどを操作して走る「トラフィック・ジャスト・パイロット」の導入を目指す…

自動運転はAIタクシーでスタートすべき(3)

自動運転の商用利用をAIタクシーで開始すべき第三の理由は、バージョン・アップの容易さだ。そして、これは自動車メーカーの視点において最悪の事態であるリコールを回避するための策でもある。 自動運転のポイントは、人口頭脳による運転の制御にある。そし…

自動運転はAIタクシーでスタートすべき(2)

自動運転の商用利用をAIタクシーでスタートすべき第二の理由はAIタクシーによるデータの収集である。 自動運転を商用利用する前には、十分なテストをすべきだ。そして、安全性・信頼性に問題がないと確信できた時点で、商用利用を開始すべきだ。 安全性・信…

自動運転はAIタクシーでスタートすべき(1)

自動運転の商用利用は、AI(自動頭脳)タクシーとしてスタートすべきだ。理由は主に3点ある。一つ一つ述べていきたい。 まず、最初の理由は、自動運転を商用利用する際の最大の難関、責任問題をクリアするためだ。 自動運転を商用利用する場合、まず問題と…

グーグルの哲学

自動運転で先行するグーグル。グーグル以外の会社はグーグルの動きをフォローする必要がある。 グーグルをフォローする上で欠かせないのが、同社の哲学を知ることだ。「グーグルが掲げる10の真実」という名の哲学は、以下の言葉で始まっている。 ユーザーに…

部品メーカーも自動運転にドンドン参入すべきだ

(独コンチネンタルがIBMと描く自動車の未来イメージ) 昨日、デンソーによる自動運転の公道実験について述べた。自動車メーカーだけでなく、部品メーカーも積極的に自動運転に参入すべきだ。 世界的に見た場合、部品メーカーとして積極的に自動運転に参入し…

がんばれ、デンソー!

(写真はデンソーによる実験の様子) デンソーは日本を代表する大企業だ。2014年3月末の時価総額で第9位。自動車メーカーの日産やユニクロのファーストリテイリングを時価総額で上回る。 そのデンソーが自動運転による公道実験を本日開始した。自動運転の公…

可視光カメラは目と似ている【センサー技術】

可視光カメラは、人とクルマを見分けるなど、人の目に近い検知が可能であるという長所がある。 ちょうど人の目が左右からモノを立体的に捉えるように、カメラ2台をステレオカメラとして用いることで、前方の状況を立体的に認識することができる。すなわち、…

AIカーが「人間よりも安全」と言われる日が来る

実証実験によりデータの蓄積が進めば、AIカーが「人間よりも安全」と言われる日が来る。 人間の長所は認める。しかし、今日では頭脳の勝負である将棋の世界においても、人間がコンピュータに勝てなくなりつつある。センサーを始めとしたハードとセンサー等に…

グーグルはクルマを「モノ」から「サービス」へ変えようとしている

自動運転で先行しているグーグル。彼らはクルマをモノからサービスへ変えようとしている。 グーグルは、とにかく普通の会社ではない。地球の全ての場所を宇宙からズームアップして見られるグーグル・アースや、どんな街並みでも見られるグーグル・マップのス…

自動運転は破壊的イノベーションだ!

トヨタを始めたする自動車メーカーは、「イノベーションのジレンマ」に陥る可能性がある。 ハーバード大学のクレイトン・クリステンセン教授は、既存の大企業が破壊的イノベーションにより新興企業との競争に敗れる状況を「イノベーションのジレンマ」という…

グーグルはチョ~頭良い【クルマのミライ3】

自動運転は駆動システム、センサーシステム、知能システムから構成される。このうち、現在、技術的に最もハードルが高いのが、知能システムである。 しかし、自動運転を実現する上で、知能システムよりも超えるのが難しいハードルがある。それは自動運転中の…

クルマメーカーとグーグルは共存共栄できる?【クルマのミライ2】

グーグルが自動運転のサービスを提供するためには、当然、クルマが必要となる。 つまり、自動運転における「ハード」をクルマメーカーが提供し、「ソフト」をグーグルが提供するというカタチでの「共存共栄」を図ることも可能である。 しかし、その場合、「…

自動車メーカーとグーグルは話がかみ合わない【クルマのミライ1】

自動車メーカーとグーグルは、水と油だ。話をしても議論がかみ合わない。 生い立ちが人の考え方に影響するように、企業の歴史もその考え方に大きく影響する。 自動車メーカーは戦後、国家戦略とも相俟って、大きく発展した。道路が整備され、郊外型のモータ…

【必読】クルマのミライ

数年後までの「クルマのミライ」は以下の通りだ。 グーグルはアメリカで公道実験を続け、自動運転に対するデータを収集する。そして、公道での自動運転に問題がないシステムを構築する。 グーグルは事故を起こさない自信ができたところで、子会社Uberを使い…

ミリ波レーダーの弱点

ミリ波レーダーは出したビームが戻ってくることで物体を認識しているため、クルマは検知しやすいが、人は検知しにくいという弱点があった。要するに、金属でできたクルマは反射が強いが、金属ではない人は反射が弱いため、検知に強弱が出る。 特に、クルマの…

ミリ波レーダーとは?

ミリ波レーダーは自動車の予防安全システムに用いられているセンサーのうち、最も事故回避に役立つセンサーであると言われている。ライダーに比べ、雨や雪、霧などに強く、天候の影響を受けにくい長所がある。 ミリ波レーダーは、その名の通り、ミリレベル(…

ライダーとは何か? 2

高価格がネックになるライダーではあるが、現在、テスト車での使用率は高い。2007年、カリフォルニアの旧空軍基地を市街地に見立てた自動運転車のレースであるダーパ・アーバン・チャレンジにおいて、完走者6台中5台がベロダイン社のHDL-64Eを使用している…

カリフォルニア州はAIカーのメッカになる

写真はネバダ州での公道試験走行用のナンバープレート カリフォルニア州は2014年9月からAIカーに免許を付与する。免許の申請は今月(2014年7月)からだ。 免許の費用はわずか150ドル、つまり、日本円で1万5千円だ。これで、AIカー10台とテストドライバー20名…

ライダーとは何か?

自動運転における代表的なセンサーとしてライダー(LIDAR)がある。ちなみにLIDARは、Light Radarの略語であるとも、Light Detection and RangingまたはLaser Imaging Detection and Rangingの訳語であるもと言われている。 レーザーは電波を用いるが、ライダ…

AIカーはセンサーの目を持つ

ハード的に、AIカーの目はセンサーである。 センサーの種類は、ライダーやレーダー、カメラなどがある。グーグルカーをモデルに説明しよう。 まず、特徴的なのが、自動車のルーフ部分に取り付けられたライダーである。ライダーは全方位、360度回転しているの…

自動運転の仕組み

ザックリ言うと、自動運転の可否はコンピュータが視覚を獲得できるか否かにかかっている。要するに、どうすれば目を持たないコンピュータが周りを正しく認識できるかという問題になる。自動運転の仕組みは、コンピュータに目を持たせることにあると言っても…

グーグルカーは想像以上に進んでいる

グーグルは自動運転に関する実験を公道で進めていた。 実験段階であることもあり、レイザーなどのセンサーを除けば、見た目も通常の車と同様であり、使用する、使用しないに関わらず、ハンドルやアクセル、ブレーキは付いている。 ところが、今年になって発…

AIカーの事故は誰の責任になるのか?

現在、自動車事故を起こした場合、原則として事故を起こした本人、すなわち、事故を起こした時点でハンドルを握っていた人の過失が問われる。 もちろん、車自体に構造的な欠陥があり、仮に誰が運転していたとしても、事故が起きてしまうような状況であれば、…

自動車はコモディティになる

今や、日本は自動車産業に大きく依存している。自動車産業の競争力が失われれば、日本の産業の競争力が失われると言っても過言ではないだろう。 自動車産業における日本の優位性は、当面は揺るぎないものと思われる。しかし、以下の2点において懸念がある。 …