japan2020 人工知能と日本再考→再興

不易流行---変わらない真理と変わるトレンド

部品メーカーも自動運転にドンドン参入すべきだ

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(独コンチネンタルがIBMと描く自動車の未来イメージ)

 

 昨日、デンソーによる自動運転の公道実験について述べた。自動車メーカーだけでなく、部品メーカーも積極的に自動運転に参入すべきだ。

 

 世界的に見た場合、部品メーカーとして積極的に自動運転に参入しているのは、ドイツのコンチネンタルだ。同社はIBMと組んで、積極的に実験を進めている。また、ドイツ国内だけでなく、シンガポールにおいても自動運転のプロジェクトを進めている。

 同じドイツの部品メーカーとして、ボッシュも自動運転に積極的である。ドイツは日本同様、自動車産業が盛んで、当然、部品メーカーのレベルも高い。部品メーカーとして自ら自動運転に参入できる力を持っている会社が多い。

 グーグルも採用しているライダーを製造・販売しているヴェロダインは、アメリカのベンチャーであり、元々、音響機器を手掛けていた。進取の気性があり、自動運転にも積極的だ。自動運転が大きく前進する契機となったダーパ・グラン・チャレンジにはサプライヤーとしてではなく、自らが競技者として参加している。同社のライダーは自動運転におけるマスト・アイテムで、市街地を想定したダーパ・アーバン・チャレンジでは完走車の6台中、5台がライダーを装着していた。

 

 部品メーカーは、最終的にはサプライヤーになる可能性が高い。だから、自動運転の実験を単独で行う必要はない。自動車メーカーと共同で実験を行うことでも十分、メリットはある。

 部品メーカーが自ら積極的に自動運転に参入することで、自らを自動車メーカーと対等なパートナーとすることが可能になる。自動運転には人工頭脳(AI)と並んで、センサー技術が必須だからである。

 部品メーカーの健闘を祈っている。