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可視光カメラは目と似ている【センサー技術】

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 可視光カメラは、人とクルマを見分けるなど、人の目に近い検知が可能であるという長所がある。

 ちょうど人の目が左右からモノを立体的に捉えるように、カメラ2台をステレオカメラとして用いることで、前方の状況を立体的に認識することができる。すなわち、ステレオカメラで捉えた映像が左右で異なっていればいるほど、物体が近くにある。逆に、左右で異なっていなければ、物体は遠くにあるということになる。

 可視光カメラには、目と同様、夜間や悪天候、逆光に弱いという短所がある。また、ハンドルを切ったときに、ライトの光の向きと進行方向の向きが一致しないという問題がある。

 後者の問題については、先進安全装置であるAFS(Adaptive Front-lighting System)という仕組みが開発されている。これはカーブや交差点でのステアリング操作と連動して進行方向を明るく照らすことができる技術だ。

f:id:japan2020:20140712234438j:plainトヨタのAFS

 制御システムがハンドルの操作量や車速に応じて、電動モーターで光軸を変化させて照射方向を車が曲がる方向に向けるようになっている。

 優れた安全装置は、現行の自動車においても、自動運転の自動車においても役に立つものである。