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不易流行---変わらない真理と変わるトレンド

ライダーとは何か? 2

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 高価格がネックになるライダーではあるが、現在、テスト車での使用率は高い。2007年、カリフォルニアの旧空軍基地を市街地に見立てた自動運転車のレースであるダーパ・アーバン・チャレンジにおいて、完走者6台中5台がベロダイン社のHDL-64Eを使用している。

 ベロダイン社は、1983年に発明家のデビッド・ホール氏がカリフォルニアに設立した会社である。元々、スピーカなどの音響機器の研究開発および販売をしている会社であるが、現在では、派生商品として開発したライダーも製造販売している。

 ライダーはレーザー光を360度照射して、反射の状況から周辺の状態を3Dマップ化する。レーザーの本数が64,32,16の三種類があり、それぞれ、HDL-64、HDL-32、HDL-16との商品名が付けられている。

 クルクル回る回転数はHDL-64S2において、毎分300~900回転(5~15Hz)であり、停止している物体に対しては遅く、移動中の物体に対しては速く回転する。

 最初のライダーは直径75センチ、重さ50キロもあったが、最近では小型軽量化が進んでいる。最新のHDL-32Eは直径10センチ、重さ2キロであり、HDL-16は更に小型軽量化が進み、バンパーへの取り付けも可能だと言う。

 日産など、ライダーを使用しない方式を採用している会社もある。しかし、クルクル回転するので、全方位360度の3D地図が作れるのは魅力だ。(もちろん、光を使うレーダーがライダーであるため、回転しないライダーだって、あり得る。)