自動運転はAIタクシーでスタートすべき(1)
自動運転の商用利用は、AI(自動頭脳)タクシーとしてスタートすべきだ。理由は主に3点ある。一つ一つ述べていきたい。
まず、最初の理由は、自動運転を商用利用する際の最大の難関、責任問題をクリアするためだ。
自動運転を商用利用する場合、まず問題となるのは、自動運転車が事故を起こした場合、誰が責任を負うかだ。
個人的には、事故直後における第一義的な責任は自動運転のオーナーにあると考えている。事故の真の原因を追究して、責任の所在を最終的に明らかにすることになる。
事故の原因が、自動運転車を製造したメーカーにあるのであれば、事故責任は当然、メーカーの製造責任が問われる。
自動運転車がワザと事故を起こすような、想定外の方法で使用した場合であれば、オーナーの責任が問われることになるだろう。
仮に、自転車が自動運転車に突っ込んできたようなケースであれば、事故により負傷した自転車を運転していた人の責任が問われることだって、あってもおかしくない。
すなわち、事故の責任がどこにあるかは、ケース・バイ・ケースで、事前にパターンは想定できても、個別の事故ごとに判断していくことになる。
不毛な議論を最小限にするため、事故責任の一義的な所在を一旦、自動運転によるサービスを提供するAIタクシー会社にすべきだと考える。その後、自動運転車に搭載したカメラやレーダーのデータを詳細に分析して、真の責任の所在を明らかにすべきだと考える。その際、責任の所在を決めるのは裁判所(司法)の役割だ。
自動運転における最大の難問をクリアすべく、AIタクシーとしての商用利用が始まる日を夢見ている。