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不易流行---変わらない真理と変わるトレンド

グーグルはチョ~頭良い【クルマのミライ3】

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 自動運転は駆動システム、センサーシステム、知能システムから構成される。このうち、現在、技術的に最もハードルが高いのが、知能システムである。

 

 しかし、自動運転を実現する上で、知能システムよりも超えるのが難しいハードルがある。それは自動運転中の事故の責任を誰が負うかという問題だ。

 この点に関し、ロイターは2012年、グーグルと自動車メーカーの会合の席における、グーグルの関係者の発言として「グーグルが事故の責任を負う」と語ったと伝えている。席上、グーグル側は「自動運転車によって集められたデータで、事故の原因を突き止めやすくなる」と主張した。自動車メーカー側は「自分の耳を疑った」と伝えている。

 

 事故が起こった場合、「誰が責任を取るか」は大きな問題だ。グーグルは子会社Uberを使い、オンデマンドでの自動運転のサービスを開始する。つまり、自動運転により顧客の要望通りに、顧客をA地点からB地点まで送り届けるのだ。

 グーグルは自動運転のサービスを提供する側として、自分たちが責任を取ると明言した上で、ドンドン、自分たちの夢を先行して実現させていく。

 

 自動車メーカーとしては、自動運転の際の事故については、車のオーナーに責任を問いたいところだ。しかし、これは車のオーナー側の反発をくらう恐れもある。「自動運転の仕組みに自信があるなら、メーカー側が責任を取れ」と言われかねないからだ。

 

 グーグルは、そんな無益な、言い換えるなら、結論を出しにくい、議論に巻き込まれることなく、自動運転をオンデマンド・サービスとして実現しようとしている。

 グーグルって、本当にアタマが良い。