ライダーとは何か?
自動運転における代表的なセンサーとしてライダー(LIDAR)がある。ちなみにLIDARは、Light Radarの略語であるとも、Light Detection and RangingまたはLaser Imaging Detection and Rangingの訳語であるもと言われている。
レーザーは電波を用いるが、ライダーは光を用いる。より正確に言うのであれば、ライダーはレーザーよりも波長の短い電磁波を用いている。レーザー光を用いるため、レーザーレーダーと言われることもある。
ライダーはグーグルカーのルーフトップに取り付けられていて、クルクルと回転してるもので、良くも悪くも目立つ存在である。
自動運転において、ライダーが必須かと言えば、必ずしも、そうとは言い切れない。グーグルやトヨタは、自動運転車にライダーを用いているが、日産は用いていない。
自動運転車において、ライダーを用いる際の問題点の一つは、価格の高さである。グーグルの場合、自動運転の公道実験を始めた当初、自動運転の機能は価格として1,500万円、その内、900万円がライダーのコストであるとしている。(2010年にグーグルが公道実験を開始した時点におけるライダーのバージョンHDL-64S2。HDL-64S2はHDL-64Eの改良版に当たる。)
今後、小型化軽量化が進み、価格も低下が見込まれるが、ライダーが自動運転車に実用的に利用されるか否かは、価格がいくらになるかがポイントになる。