japan2020 人工知能と日本再考→再興

不易流行---変わらない真理と変わるトレンド

日本人最大の弱点は《情》

 最初に断っておくけど、これは「スター・トレック  イントゥ・ダークネス」のキャッチコピー「人類最大の弱点は《愛》」のパクリだ。

 昔ならイザ知らず、いまの日本においては、老人=弱者という考え方は成り立たない。世代間闘争を煽る気持ちはないが、若者の方が弱者かもしれない。

 老人のなかにも、若者のなかにも、弱者もいれば、強者もいるというのが実態だろう。

 しかし、少子化が進む現状を踏まえると、例えば賦課方式の年金制度は、数が少ない若者いじめじゃないかと思う。

 確かに年をとれば、誰でも足腰が弱り、情をかけてもらう側になるのかもしれない。それはそれで分かるが、老人と若者の人数比を考えた場合、若者に頼りすぎの気がする。若者は、あまりの負担に次世代を再生産する気が失せて、少子化が加速しているのが、現在の日本だろう。

 政治家が大票田である老人に配慮した政策を取るのは民主主義の限界だと思う。若者が選挙に行かないと批判する人がいるが、そもそも絶対数が少ないので、選挙に行っても、若者は勝てない。選挙制度を変えて、一人一票ではなく、余命に応じた選挙権を配布するといった工夫をすべきだと思う。

(議論が飛ぶが、国債は将来の課税である。したがって、国債発行時に選挙権のなかった若者にはアメリカ独立戦争で有名になった「選挙権なければ課税なし」の原則が適用され、国債償還にかかる負担は若者には生じないのが筋だろう。もっとも、法廷闘争をしても司法は、法的安定性という訳の分らない説明をして負担を強いることになるのがオチだろう。)

 新国立競技場をイチから出直すことにしたのと同様、年金制度を始めとした今の各種制度を根本から考え直すことが必要だ。その際、日本の将来のことを是非、考慮に入れてほしい。遅きに失した感もあるが、日本が出直す最後のチャンスだと思う。