japan2020 人工知能と日本再考→再興

不易流行---変わらない真理と変わるトレンド

日本のお金の使い方は間違っているんじゃないか?

 日本のお金の使い方は間違っているんじゃないか?と思うことがある。

 例えば、延命治療。最新の医療機器を用いた延命治療には通常の風邪を治すのと異なるレベルの医療費がかかる。おまけに延命治療なのだから、医学的に生きている時間は伸びるかもしれないが、健常者になるわけではない。子供や若者の医療費は必要だと思うが、延命治療のコストを支払わなければならない理由が良く分らない。もちろん、親族であれば、少しでも長生きしてもらいたいという情は分る。それでも、本当に延命治療を当の本人が望んでいるかは疑問だ。

 それから、衰退都市に対する公共投資夕張市が財政破たんしたのは、産業構造の変化(要するに石炭では食べていけなくなった)に伴う人口減少が主因だ。しかし、その主因に追い打ちをかけたのは、レジャー施設を中心とした公共投資だ。つまり、公共投資が衰退都市の財政破たんを早めた。市長が建設会社に騙されたのかもしれないが、結果的に大きな痛手だ。

 最近の例で言えば、新国立競技場北京オリンピックロンドンオリンピックのメイン会場が500億円規模なのに、なぜ、東京オリンピックでは、その5倍の2,500億円も掛けなければならないのか。財政赤字が大問題になっている現状、とても理解できない問題だ。

 お金は使うためにある。だからこそ、有効に使うようにしたい。

 

(2015年7月17日追記)本日、安倍首相は新国立競技場 建設計画の白紙撤回を宣言した。真に喜ばしいことだ。