japan2020 人工知能と日本再考→再興

不易流行---変わらない真理と変わるトレンド

センサーの進歩がマシンに新たな意義を与える

 自動運転に欠かせないのが、センサーだ。センサーは人間の五感に相当する。

 人間は情報の約8割を眼から得ていると言われている。生物がカンブリア爆発を起こしたのは、眼の誕生によるものだとする説がある。自動運転のセンサーも人間の眼に相当すると言っても良いかもしれない。

 実は今でも、クルマをセンサーとして有効活用することは可能だ。例えば、クルマのワイパーの使用データを位置情報と共に集められれば、どこで雨が降っているかが分かる。ワイパーは3段階程度に使用状態を選べるので、その使われ方によって、雨の降り方の強弱が分かる。

 クルマをセンサーとして使い、クルマの記録した映像を利用して、犯罪の解決に役立てることも可能だ。使い道は考え方次第で、いくらでも出て来るだろう。

 センサーの進歩がマシンに新たな意義を与える、ということを念頭に置いておくと良い。