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【日本の未来】「ナポレオンの村」をチョイ見して想うこと

 「ナポレオンの村」は、TBSの日曜劇場でやっているドラマ。限界集落を救った主人公を描いたディズニー映画のような物語らしい。

 この手の物語は、ドラマ的にはハッピーエンドで番組が終われば良いから単純だ。でも、世の中は、終わりを前提としておらず、永続する物語(ゴーイング・コンサーン)が前提だ。

 本当は建物のスクラップ・アンド・ビルドのように、世の中も新陳代謝が必要だと思う。例え話的に言いたいのだけれど、もう助からない患者に高額な注射をするのであれば、その分の医療コストで助かる若い命が多くあるのではないか。つまり、努力やお金は貴重で有限だから、効率的に使う必要があると思う。

 財政破たんした夕張市を見て思ったけど、衰退する町に身の丈に合わない投資をしても、将来の傷口を広げるだけだと思う。

 テレビドラマとしての「ナポレオンの村」を悪く言うつもりは毛頭ない。けれども、この番組を見て、本当は助からない村を「俺も村おこしで盛り上げよう」って思う人がいて、その人の人生が無駄になったりすることはないのか。心配になってしまう。