グローバル化の経済的意味
【ポイント】
グローバル化は先進国ではデフレ、発展途上国ではインフレを引き起こす。
(解説)
グローバル化が話題になる。グローバル化の経済的な意味を考えてみよう。
一般的に言って、先進国と発展途上国を比べた場合、物価は先進国の方が発展途上国よりも高い。生活コストが高いからだ。
グローバル化の前は、先進国と発展途上国のあいだには、目に見えない壁があり、ヒト・モノ・カネが流れない。そして、グローバル化によって目に見えない壁が取り払われると、ヒト・モノ・カネが自由に行き来できるようになる。
水が高いところから低いところに流れるように、グローバル化は物価の高い先進国ではデフレ圧力となり、物価の低い発展途上国ではインフレ圧力となる。
日本を始め、先進国でデフレが議論されることが多いが、デフレを招く要因の一つとしてグローバル化があることを考慮しておくと良い。